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令和7年度 第37回 夏季研修講座のまとめ

2025年10月02日(木)更新

自らの学びを調整する児童生徒を育てるために

学びのユニバーサルデザインって、何か知っていますか?
特別支援学級だけの話じゃないんです。

講師 川俣 智路 氏
(北海道教育大学札幌校 教職大学院准教授)
令和7年8月21日 於:登別観光交流センターヌプル
参加者:90名以上(胆振管内、留萌管内合わせて)




※画像クリックで拡大します。

①学びのユニバーサルデザインとは?

(UDL:Universal Design for Learning)
・学習者として成長させるための学習環境の作り方
<学びのバリア(障害)>
学習に取り組めない、進まないバリア


※人にバリアがあるのではなく、カリキュラムにバリアがある
※1つの方法で全員が学べるカリキュラムはない

子どもにとって、学習のバリアとなっているものを軽減して、学習に取り組めるようなオプション(方法)を用意し、学習者自身に選択させることを通して学びを進めようとする考え方。


②学びのユニバーサルデザインの取組の実際

<学びのユニバーサルデザイン(UDL)ガイドライン>

©北海道教育大学未来の学び協創研究センター UDLラボ
※クリックで拡大します。

UDLは特定の子どものための取組ではなく、すべての子に対して、自身の授業を見直し、提示 (理解):インプット、行動と表現 :アウトプット、取り組みの3つに子どもの学びを阻む障害(バリア)をみつけて、そこにオプション(方法)を用意して、子どもたち自身が活用できるようにする。

<実践のポイント>

・GOALを明確に示すこと
GOAL(その日にできるようになること)
・WHYを明確にすること
WHY(なぜこの学習をするの?)
・GOALとWHYを確認した上で、
どのように学びを進めるか自分で決定する


参加者の声

  • 今現在の児童は、多種多様だと感じます。それぞれバリアを気にしながら、その子に合うバリアの取り除き方を他の先生と考えながら進めたいと思います。
  • GOALとWHYで、やる気を上げたいと思いました。
  • 環境を変えてあげることが、お互いに都合が良いということを聞いて、確かにそうだよなぁと考えさせられました。まずは、こちらの環境で変えられることがないか、考えながら授業等を進めていきたいと思います。
  • ゴールを示すことは大切だと思っていましたが、WHYを示すことは盲点でした。確かになぜやるのかが分かるのとただやらされるのでは、全く意識が違うと自分の経験から思いました。これからは、わたしなりの「なぜ」を単元の始めに伝えるなどして、児童の意欲がより向上するように努めたいと思いました。(一部抜粋)
  • 学びのユニバーサルデザインという言葉は耳にしたことがあっても、具体的にどのようなことか、わかっておりませんでした。講座に参加したことで、「人ではなくカリキュラムに障害がある」事が分かりました。なんとなく頭の中で思ってはいても、ついカリキュラムの障害を考えるのを後回しにしていたように思います。何がバリアになっているのかを見極め、子どもたちが学びやすい環境を作り、学習を
    深めていく授業を考えて行きたいと、強く感じました。貴重な
    学びをありがとうございました。

◎研修で使用したPadlet(パドレット)研修の資料・参照サイトなど掲載
https://padlet.com/kawamatatomomichi/iburi2025

 

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